NFT

【まだ間に合う】CryptoNinjaの歴史から見るNFTマーケティング

この記事はこんな人におすすめ!

  • 国内代表コレクションであるCryptoNinjaをもっと知りたい!
  • コレクションを売るのにどういう戦略を立てたらいいのかわからな

 

国内代表コレクションの1つであるCryptoNinja。

2021年9月よりリリース開始し、2ヶ月経った今ではfllor price18.5ETH(約870万円)、volume traded156ETH(約7,332万円)という驚異の数字を叩き出しています。(2021年12月6日時点)

(引用元:CryptoNinja NFT|OpenSea

そんなCryptoNinjaが売れた理由を、「イケハヤ氏というインフルエンサーが運営しているから」と思っている方がいたらそれは半分正解で半分間違いです。

イケハヤ氏の影響力はもちろんですが、それ以上に裏で様々な活動をしていたからこそ、ここまで成長したと言えるのです。

今回はそんなイケハヤ氏が手がけてきたCryptoNinjaに関するマーケティングを1記事にまとめてご紹介します。

「スピードが早すぎてついていけない〜!」という人もこの記事を読めば流れが掴めるはずです。

また、NFTに限らず基本的な土台は商品販売に通ずるところがあるので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

 

コレクションの基本設計

CryptoNinjaは2021年9月にリリース開始。
そのコレクション設計にはさまざまな意図が組まれています。

それぞれを分解して解説しますね。

イーサリアムネットワークを選んだ理由

  • ターゲットが資金力のあるコレクター
  • 市場規模の違い

が主な理由でしょう。

2021年9月当初、まだ国内ではNFTが盛んではなく、一部のコレクターと海外コレクターがメインの顧客でした。

ポリゴンネットワークもあったものの、イーサリアムネットワークと比べて市場規模の大きさに100倍ほど違っていたため、市場が大きいイーサリアムネットワークを選択したといえます。

また、ポリゴンはガス代がかからないもののその分「お手頃感」が生まれてしまうため、ハイブランドを目指すCryptoNinjaにとってはそもそも土俵が違ったという見方もできます。

詳しくはイケハヤ氏の動画講座で解説されております。

 

「ニンジャ」を選んだ理由

海外コレクターに向けて日本のコレクションを販売するとなると、日本独自のテーマが必要となってきます。

そこで「ニンジャ」が選ばれたわけです。

当初は「ニンジャ」をモチーフにしたコレクションの筆頭が特になかったため、「ニンジャNFTの代表格」というポジションを獲りに行ったんですね。

また「表舞台に出ず、日本のNFT市場を盛り上げるために暗躍する」という意味も実はあるようです。

 

50体の理由

「CryptoPunks」や「Bored Ape Yacht Club(以下、BAYC)」のように既に人気のコレクションの多くはコレクティブルかつ大量に出品されていました。

そんな中で敢えて「50体」と銘打ったのには理由があります。

  1. ジェネラティブアートと違い、1点1点手書きである
  2. 初期50体のNFTにしかない仕様があり価値が生まれる

プログラムで作られた作品ではなく、1枚1枚の作品がイラストレーターRii2さんの手書き。

また、初期50体にはクラン(伊賀や甲賀など)、忍術など性能がついておりますが、51体目以降はここまで細かい設定がされない可能性があります。

ここで「初期50体を持っておかないと損をする」という損失回避の法則が成り立っているというわけです。

 

基本オファー形式での販売

販売方法にも理由があります。

オークション形式だと募集期間が終了した時点で最も高価格をつけた方にNFTが渡される仕組みなのですが、CryptoNinjaではオファー形式を採用しております。(一部例外あり)

なぜかというと「NFTを渡す人をオーナー自らが選ぶ」ためだと言われています。

なので必ずしも高値をつけた人がGETできるわけではない。
「このニンジャを持って欲しい」という人のオファーを受けている印象ですね。

 

NFTコレクション創設者としての活動

CryptoNInjaを出品するにあたり、イケハヤ氏はただmintしてツイートして…だけでなく様々な営業活動を行ってきました。

それらをいくつか紹介します。

コレクション用アカウントを作成し海外向けに発信

自身のアカウントだけでなく、海外コレクター向けにコレクション専用のアカウントを作成し、英語で発信しています。

リリース情報他、CryptoNinjaに関わる情報を発信しているので、海外の方も情報を得やすくなっております。

 

コレクター(候補)への営業活動

NFT事業参戦にあたって、ダイレクトメールやTwitterなどで直接営業を行うことも。

「CryptoNinja買って!」という営業だけではなく「NFT参入者を増やす」営業も行った様子です。

イケハヤNFTラジオでも、市場が落ち着いてNFTが売れないときに新作を作る以外にやれることについて話していました。

このように、ただ作品を売るだけではなく市場全体を盛り上げるために様々な活動を行うことによってさらにCryptoNinjaの認知も高まり、人気が出たと考えられます。

 

市場拡大のためのNFT情報発信

自身のコレクションの宣伝だけじゃなく、日々リサーチしているNFTの情報発信にも注力しています。

NFTの世界は情報スピードが早く、一日スマホから遠かっただけでついていけなくなったなんてことも普通に起こり得る世界。

そんな中でもこのように日々情報発信をし、コンテンツを残すことによって後から参入してきた人でもNFTに参入しやすくなっています。

それだけでなく、NFTの情報を発信し広めることで「日本のNFT市場を盛り上げる」という宣言通りたくさんの参入者が増えたと感じました。

それはCryptoNinjaのオンラインコミュニティ「Ninja DAO」のメンバー数からも読み取れます。

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搾取しないNFTクリエイター支援

さらにイケハヤ氏は「搾取しないNFTクリエイター支援事務所」を立ち上げました。

この試みによって「NFTを作ってみたもののどう売っていけばいいかわからない」というクリエイターの悩みの解決につながりました。

実際、クオリティの高い作品を作るイラストレーターでも「自分で作品を売る」という経験がない人が多かった様子。

そこでマーケティングのプロであるイケハヤ氏とうまくマッチングしたと考えられますね。

 

NFT×チャリティー企画

また、CryptoNinjaはエイズ孤児支援NGO・PLASと協力し「NFTで寄付を集める」というチャリティーキャンペーンを行いました。

※キャンペーンは終了しています

このキャンペーンにより「NFTによるチャリティー」という新しい寄付活動の形が見えたことでしょう。

なお、このチャリティーオークションの落札者はまさかの関口メンディー氏!

日本のNFTにまた新たな歴史が刻まれた瞬間でしたね。

 

メタバースに進出したNFTコレクション紹介スペース

以前はTwitterのspaceで開催されていたNFTプレゼン会。

今ではメタバースに進出しました!

自身のキャラクターをアバターにする人や、CryptoNinjaのアバターを使う人など様々なアバターが集まる空間はまさに未来そのもの。

数年後にはZoomやspaceからメタバースで会議、というのが当たり前の世の中になっていそうですね。

 

余談ですが、NFTプレゼン会以外のメタバースイベントも開催しています。

https://twitter.com/ippei_torigoe/status/1463338786062934020?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1463338786062934020%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fmama-nft.com%2Fconsulting_crypto_affiliate%2F

これはメタバースにて仮想通貨アフィリエイトの公開コンサルの様子です。

舞台上のスクリーンにツイートやスライドなど反映できるのでリアルに講座っぽくできるのもおすすめですね。

 

革命を起こした「ファンアート(二次創作)解禁」

また、クリエイターたちに「ファンアート(二次創作)」を解禁したことが革命的なできごとでした。

そもそも日本ではファンアート自体がグレーゾーンな領域。
本家がOKを出していない限り、権利の問題で製作を禁止される可能性が十分にある領域なのです。

 

そこでCryptoNinjaは「(恐らく)国内初ファンアートOKなNFTコレクション」としてクリエイターたちへのファンアート活動を推進したのでした。(※ファンアート作成にはガイドラインがあります)

しかも使用に関わる費用は一切かからず、発生した売上もクリエイター持ちでOK。

自分のオリジナルコレクションを作るのは難しくても、CryptoNinjaのファンアートを作って出品できる!というクリエイターにとってありがたい環境が提供されたわけです。

 

CryptoNinjaファンアートコンテンツ

CryptoNinjaのファンアートに関わるコンテンツをご紹介します。

Nijiso

(引用元:Nijiso

Nijisoは自分の二次創作作品を公式or公認で販売することができるサービスです。

現在CryptoNinjaが本家作品として登録されています。

Nijisoを見てみる

 

CryptoNinja Fanart

(引用元:CryptoNinja Fanart

CryptoNinja FanartはCryptoNinjaのファンアートが掲載されている公認サイトです。

ニンジャ毎にそれぞれファンアートが掲載されていて、お気に入りのキャラクターから好きな作品を見つけることができます。

また、イラスト以外にもにんじゃーと(CryptoNinjaファンアート)公式小説や漫画も見られるので、よりCryptoNinjaの世界が広がりますね。

にんじゃーとを見てみる

 

Ninjart Platinum Collection

(引用元:Ninjart Platinum Collection

Ninjart Platinum Collectionは国内有数のNFTクリエイターによるにんじゃーとコレクションです。

とにかく参加クリエイターが豪華すぎる!!!!

クリエイターごとのキャラクター解釈やデザインに工夫が凝らされていて、非常に見応えのあるコレクションとなっています。

【OpenSea】コレクションを見てみる

 

 

Ninja DAOの効果

CryptoNinjaの大躍進には、オンラインコミュニティ「Ninja DAO」も大きな影響を与えたと言えるでしょう。

Ninja DAOから生まれた様々なアイデアが形となり、現在も複数の企画が同時に進んでおります。

DAO内では

  • NFTに関する情報交換
  • ファンアートやメタバースに関する様々な企画
  • 海外からの参加者との交流

など様々なチャンネルがあり、日々たくさんの情報が飛び交っています。

やってみたい企画も気軽に提案できるので、もしご興味ある方はぜひご参加ください!

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最後に

CryptoNinjaが発足してからまだ3ヶ月も経っていない状態ですが、その間に様々な変化が起こっています。

  • 関口メンディー氏(EXILE)がCryptoNinjaホルダーに
  • NFT×チャリティーキャンペーンや大型クリエイターによるファンアートコレクション発足
  • イケハヤNFTラジオはTwitter spaceからcluster(メタバース)へ

これから始める人は「ついていけないかも…」と感じるかもしれません。

けど、今回この記事を最後まで読んだ方は恐らくこのように感じたはず。

「NFTはツイートすれば簡単に売れるわけではない」

「インフルエンサーでもあるイケハヤ氏もこの3ヶ月でこれだけの活動をしてきたんだ」

行動全てが売り上げに直結しているとは限りませんが、少なからず自分がやろうとしていたことの作業量が少ないことには気がついたかと思います。(私は絶望しました笑)

逆にいえば、もっとやれることがあるということ。

NFTはあくまでの手段の1つであり、その活用法は多岐にわたっています。
キーホルダーなどのグッズ化やゲーム化を進めているコレクションもあるなど、皆が皆様々な方法でNFT市場を盛り上げているのです。

このCryptoNinjaの歴史を見て「自分はこうやってNFTコレクションを作っていこう!」と前向きになっていただけると嬉しいです。